ちょっと変わった商品としては、「猫草栽培セット 2個入り」(190円)がある。同商品は、猫が毛づくろいと同時に飲み込んだ毛の排出を促すためのものだ。担当者によると、無印良品の「隠れたロングセラー」で、ローソンでも人気だという(ローソンでは、2020年6月から無印良品の商品を実験販売しており、段階的に販売する店舗数を増やしている)。
無印良品にはペットグッズコーナーがないため、猫草栽培セットは売り場に埋もれがちだという。店員が「どこに売っているのか?」と質問されるケースが多いため、あえて「人通りの多い場所にある自販機」で目立たせるようにした。
無印良品の自販機を置いている店舗は限られている。良品計画の幹部によると、もともとは駅ナカなど利用者の多い店舗で飲料を中心に販売していたという。レジに行列ができていた際、ドリンクをパパっと買いたいというニーズに対応するためだ。さらに、同社では自販機の新しい活用方法を模索していた。無印良品 新宿のリニューアルにあたり、「24時間販売できるようにして地域に役立ててほしい」という狙いで自販機を5台も導入することにした。販売する商品は、今後の売れ行きや地域住民などの意見をもとに変えていく予定だ。
同店舗の改装コンセプトは「新宿通りのインフラ くらしの基本を整える」だ。目立つ場所に設置された自販機はその役割を果たせるか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング