本連載は、『「働かないおじさん問題」のトリセツ』(アスコム)の著者、難波猛氏が、著書の内容を基に最新の情報を加えて加筆修正したものです。
「何だか意欲が低い」「頑張っているけど方向性が違う」「今の時代とスキルが合っていない」など、ミドルシニアの不活性化に関して、企業の経営者や人事からさまざまな相談をいただきます。
そうした際に、「問題点はどこにあるのか?」「どこに注目すれば解決できるのか?」を考えるフレームワークを紹介します。
「WILL-MUST-CAN」です。
「やりたいこと」や「ありたい姿」など、本人の意思や欲求や価値観
「やるべきこと」や「周囲からの期待」など、周囲からの期待役割やニーズ
「できること」や「得意なこと」など、本人の能力、スキル、強み
キャリア研修やカウンセリングでは、本人に上記3つをそれぞれ円として図示してもらい、その円の重なり方や大きさによって、仕事に対するやる気・期待・能力といった「自分の状態」を把握してもらいます。
WILL-MUST-CANが大きくかつ重なっている人は、ハイパフォーマーとして活躍している場合が多いです。本人が仕事にやりがいを感じていて、その仕事が周囲から期待されており、実際それを遂行する能力もあるという、理想的な状態です。
一方、ローパフォーマーはWILL-MUST-CANのいずれかが小さい、または離れているなど、ズレが生じた状態になっていることが多いです。
ここからは「WILL-MUST-CANがなぜズレるのか?」「どうすればズレを改善できるのか」を解説します。
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