ネガティブフィードバックは、部下も上司もストレスがかかります。延々と続けるとお互いが疲弊する危険があります。
期間もゴールも定めない改善活動を指示していた会社では、管理職が「ゴールのないマラソンを走っているようだ」と言っていました。通常、3カ月から6カ月かけて上司も本人も本気で取り組むと新しい行動が定着していく場合が多いです。
一方、その期間を通じても改善の兆しが見えない場合、お互いに諦めることも必要です。
もちろんただ諦めるのではなく、期待と成果のギャップを埋める以下のような対策が必要な場合があるでしょう。
当然、不利益な処遇の変更や雇用契約の解約には、法律面の注意と心理面への配慮が求められます。
本人にとって難しすぎる役割や、興味が持てず苦手な職務を続けることは、長い職業人生を考える際に必ずしも幸せなことではないかもしれません。
実際、社内外の違う役割や環境に変わったことで、生き生きと働けるように変わった例も多いです。
マンパワーグループ株式会社 ライトマネジメント事業部 シニアコンサルタント
1974年生まれ。早稲田大学卒業、出版社、求人広告代理店を経て2007年より現職。
提案営業、研修講師、コンサルタントとして日系・外資系企業を問わず2000名以上のキャリア開発施策、人員施策プロジェクトにおけるコンサルティング・管理者トレーニング・キャリア研修等を100社以上担当。セミナー講師、官公庁事業におけるプロジェクト責任者も歴任。プロティアン・キャリア協会認定アンバサダー。
著書に、『「働かないおじさん問題」のトリセツ』『雇用調整の考え方と進め方』『ネガティブフィードバック』『「働かないおじさん」は、なぜ「働けない」のか?』がある。
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