ISAはもともとは米国発祥の仕組みだ。16年頃からISAを採用したプログラミング講座が増加し、19年にはISA法案として草案も提出されている。
日本と同様にエンジニア不足が背景にあるものの、日本と違うのは米国が教育ローン大国だということだ。米国の教育ローンは1兆7000億ドルにも上っており、その返済の重さが社会問題化している。1兆7000億ドルといえば、GDP比で8%にあたり、自動車ローンと同規模だ。
これを解決しようと生まれたのがISAだ。教育は格差是正の重要な要素だが、教育を受けようにも先立つお金がないと現状から変われない。「インドや東南アジアでは、貧困や経済格差によって、高等教育を受けられない人も多い。経済的事情によらず、高い意欲がある人が教育を受けられる仕組みという観点で、ISAが広がる可能性が高い」と鶴田氏は、米国に次ぐ市場として東南アジアでのISAの可能性を挙げる。
日本でも格差は社会問題化しており、負のループから抜け出すための道具としてISAには注目が集まる。
「経済的事情にとらわれずチャレンジできる環境を作りたい。お金を理由に諦めることをなくしたい。そして万が一失敗したときも借金を追わせたくない」。鶴田氏は、起業の想いをこのように話す。
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