同社は3年程前からファミマ店舗でのAIロボット活用を推進してきた。コンビニ業界では長年人手不足が深刻化しており、一定の作業を自動化・省人化しなくては店舗拡大が難しい状態だったため、店舗オペレーションの効率化が求められていたという。
コンビニでは商品の陳列、レジ業務、発注、ホットスナックの調理などさまざまな作業が発生している。どこを改善したら店舗スタッフの負担が軽減し、少ない人数での店舗オペレーションが可能になるのか考えたところ、「飲料補充」が候補に挙がった。
「店舗スタッフにヒアリングをしたところ、飲料を保管しているプレハブ型冷蔵庫に出入りする負担が大きいことが分かりました。レジから冷蔵庫の距離が遠く移動時間が長いことに加え、レジに目を配ることができません。また、冷蔵庫の中は非常に寒く、夏場でも何か上着を着る必要があります。そんな環境で冷たい飲み物を補充するのは、特に女性や高齢の従業員の方にとって負担が大きくなっていました。そこで、まずは飲料補充の作業をなくすことで、作業の効率化を図っていくことに決めました。もしドリンクの補充をやらなくてよくなったら、女性や高齢の方の雇用も増えるのではないかと考えています」(狩野氏)
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