超豪華客船「クイーン・エリザベス」乗ってみた コロナを乗り越え、世界の船旅はどんな進化を遂げていたのか乗船レポート(3/6 ページ)

» 2023年02月23日 07時00分 公開
[長浜和也ITmedia]

期間と価格も柔軟に選べる

 以上のようにフライ&クルーズならば、自分の望む時期に合わせて利用できるクルーズを選択できる。選べる客船も上質な設備と落ち着いた雰囲気を重視したハイグレードな船から万人の嗜好に対応できる規模と利用しやすい価格を重視した船まで幅広くそろっている。

 さらに、海外で実施しているクルーズならば「手を伸ばしやすい日数」で利用できる。多くの人は「クルーズといったら半年や数カ月、短くても数週間休暇を取らないと乗れませんよね」という印象を持っていると思うが、意外にも2泊3日や3泊4日といった短期間クルーズも実施している。これなら乗船前と乗船後の日程を加えても海外旅行のスケジュールとしてごく当たり前の1週間で出国して帰国できる長さだ。

 多くの人がクルーズに抱いている印象という意味では「価格」についても同様だ。「いやー、宝くじが当たったら私も乗ってみたいですねー」とは船旅に対してよく言われる言葉だが、2泊3日や3泊4日といった短期間クルーズならば、驚くほどリーズナブルな価格で用意されている。

2024年のクイーン・エリザベスのオーストラリアクルーズで用意している2泊3日のプラン。片道航海となるがそれでも4万円台で英国が誇る客船に乗れるから驚きだ(キュナード公式Webサイトより)

 今回乗船したクイーン・エリザベスのオーストラリアクルーズは、12月13日夕刻にシドニーを出港して12月15日早朝にメルボルンへ入港する2泊3日のクルーズだ。同船のオーストラリアクルーズでは、このような2泊3日、3泊4日のクルーズが複数用意されている。価格はシドニーからメルボルンの2泊3日、最も安いスタンダード(内側)の客室で4万3000円から、バルコニー付きの客室で6万円からだ。

 この料金に含まれるのはシドニーからメルボルンまでの、いわゆる「交通費」だけではない。船内のダイニングやカフェ、パブ、ラウンジバーで提供される食事(有料のドリンクを除く)、劇場鑑賞などのエンターテイメント、プールやジムといった船内施設やアクティビティの利用費も含まれている。

クイーン・エリザベスで人気がある海側バルコニーの客室
スタンダードカテゴリーの客室にもバルコニーを備えているので、こうして無料のウエルカムシャンパンを眺めながら海原の景色を堪能できる
シドニーで出港を待つクイーン・エリザベスからはオペラハウスと並ぶ観光名所であるシドニーハーバーブリッジが見える

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