消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化──このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
大東建託が「住み続けたい街ランキング2022<長崎県版>」を発表した。住み続けたい街(自治体)ランキング1位は2年連続で「時津町」だった。2位は前回ランキング対象外だった「西海市」、3位も2年連続「長与町」となり、前回対象外だった地域以外の顔ぶれに大きく変化はなかった。
1位を獲得した「時津町」は、大村湾や崎野自然公園などの豊かな自然に加え、大型商業施設や医療機関などの都市機能が充実していることから「生活に必要なものが、十分にある町」として知られる。近年は町内への企業進出が進んでおり、働く場と自然、都市機能がバランスよく存在することから転入者も多い。
居住者からは「落ち着いた街で自然がたくさんあり、店舗もたくさんある」「新しい道路も整備されてきた」「大型商業施設や病院が充実している」という声が聞かれた。
2位にランクインした「西海市」は、西彼杵半島の北部にあり、県内の2大都市の長崎市と佐世保市の中間に位置している。半島の東と西で特徴が異なる海に面し、島も多く、個性豊かな自然景観と多様な土地柄が産み出す「食」が自慢である。
「脱炭素社会に向かうまち」に向け、洋上風力発電促進区域の国の指定を受けるなど新しい産業開発も進んでいる。
居住者からは「子育てや医療が充実していて、娯楽施設がある」「自然が豊かでゆっくりできて落ち着ける。ハウステンボスが近い」などの意見が聞かれた。
3位の「長与町」は、豊かな自然に恵まれる一方、長崎市に隣接し、交通利便性が高いことで知られる。子育て環境や教育環境も充実しており、「暮らしやすいまち」として発展してきた。
子育て支援の充実や、全国学力・学習状況調査で県内トップクラスの学力などから、近年特に20〜40代の子育て世代の移住者に人気である。コンパクトな町のなかに利便性が高い都市機能を有し、約90%の人がこれからも「住み続けたい」と答えている(長与町総合計画策定に向けた町民アンケート調査より)。
居住者からは「交通、商業施設、住んでる環境が充実している」「自然がたくさんあり閑静で子育てしやすく買い物なども便利」という声が挙がった。
4位以下は「長崎市」「大村市」「佐世保市」「佐々町」「五島市」「雲仙市」の順だった。
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