デザイナーズ女子寮や初任給アップといった新卒採用強化に向けた取り組みを行う一方で、入社後のスタッフのオペレーション改善にも取り組んでいきます。
「旅館の仕事には、各ポータルサイトからの予約をとりまとめ、自社の予約システムに入力し直す作業があります。古屋旅館ではお客さまのあらゆるニーズに対応するべく宿泊プランが年々複雑化しており、予約システムの入力作業もどんどん煩雑になっていました。こうしたオペレーション負荷を減らすために、全ての入力作業を外部業者と協力してシステム化する事に成功しました」
自社のスタッフの予約入力作業がなくなり月間120時間の労働時間削減につながったということです。
「さらに日頃のスタッフのメンタル状態や、大切な意見を把握するためにITシステムを導入し、全ての面談記録などもクラウドで管理できるようにしました。経営者として耳が痛くなるような意見をスタッフから頂くこともあります。しかし、スタッフの意見をいち早く経営に取り入れる仕組みを構築できました」
その他にも、こんな取り組みをしました。今まで古屋旅館では、総勢60人を超えるスタッフと営業中の情報のやりとりを内線電話とポケベルで行っていました。しかし、情報伝達の漏れなどの問題が度々起こっていたそうです。
そこで、グループトークができる最新のDXインカムシステムを導入。お客さまのご要望などを一瞬でスタッフ間で共有できるようにしました。社内会議に関しても、クラウド型ビジネスチャットツール 「LINE WORKS」を導入し、複数あった社内のセクション会議を全て廃止しました。
大浴場のお湯の管理に関しても、以前は2〜3時間おきに紙の帳票に数値を記入していたものを全てWeb記録に切り替えました。
このように旅館内のあらゆる業務に関して“オペレーションDX”を推進することでコスト削減のみならず、スタッフの業務を軽減することに成功したそうです。
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