グランツーリスモとは、そもそもイタリア語でGT(グランドツーリングカー=クルマでの旅行を楽しむためのスポーティなモデル)を表す言葉だ。しかし今日では家庭用ゲーム機プレイステーションに用意されるレーシングゲームのほうが有名だろう。
操作に対するリアルな挙動による走行感覚や、レースによって賞金や賞品を獲得してガレージに憧れのクルマたちをそろえ、レースやモディファイ(カスタム)を楽しみ仮想のカーライフを楽しめるものとして、登場するや瞬く間に人気のクルマ系ゲームソフトに成長した。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントのプレイステーション専用ゲームソフトとして、このグランツーリスモが登場したのは1997年のこと。そこからバージョンアップを繰り返してグラフィックが繊細になり、クルマやコースのバリエーションも増え続けるとともに、独自の世界観を誇るゲームソフトに成長した。
登場時には比べるものがなかったために、その挙動のリアルさに驚かされたものだが、そこからの進化ぶりもすごいものだった。当初からアナログコントローラーに対応して、微妙な操作による反応が楽しめたが、さらにクルマのセッティングを変えれば、走りにも確実に反映された。
そして今や世界中にファンがいて6000万人ものプレイヤーがいる、大人気のレーシングゲームに成長した。これまでもリアルなレースイベントをサポートしたり、オンライン上のレースでチャンピオンに輝いたプレイヤーをリアルなレーシングドライバーに鍛え上げたり、ゲームを超えた領域にまで発展している。
このドライバー育成のGTアカデミーというプログラムは日産自動車がサポートして、優勝者にはレーシングドライバーとしてデビューする機会が与えられた。歴代チャンピオンの中にはプロのレーシングドライバーとしていまだに活躍している者もいるので、ドライビングスキルを磨き、センスある者を選び抜けるツールとしての役割もある。
そしてマツダも倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラムの一環として、昨年からグランツーリスモ7を使ったオンラインのレース「MAZDA SPIRIT RACING GTCUP」を開催している。そのランキング上位者から、さらにサーキットでのトレーニングを経て選ばれたメンバーが、リアルな耐久レースに挑戦してもらうのがチャレンジプログラム「バーチャルからリアルへの道」なのである。
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