ラクリッチのターゲット層について、岡崎氏は「年代や性別で分けていない」と言う。「平日は夜遅くまで仕事をしていて食事の準備に時間を費やせないが、休日は食事を楽しんでいる、食事に対して高い意識を持っている人。週末に食材の調達を行い、冷凍することに慣れている人。本当は食事の支度をするのが好きな人。可処分所得がある程度ある人」――と、ライフスタイルでセグメンテーションしている。
サービス開始から4カ月たった現在、実際のユーザーは「40〜50代で、お子さんが手離れした世帯が多かった」と岡崎氏。「意外だったのは男性が多かったこと」だと言う。
リアル店舗が多いことから、名古屋や大阪のユーザーが多いのでは? と予測していたが「半分近くのユーザーが関東圏」とのこと。岡崎氏は「関東発の新規事業だったので、やってみた価値があったな、とうれしく思いました」と顔をほころばせた。
ほかにも意外な結果が……。それは「最も高いすごリッチが一番売れている」「複数本契約者がいる」ということだ。
「ちょいリッチから入って、価値を認めていただき、真ん中のしっかリッチの契約が最多になるのではないかと予測していました。しかし、フタを開けてみればすごリッチが売り上げの中心になっています。
また、ラクリッチでお届けする商品は1〜2人向けで、大家族様向けではありません。家族で楽しめるよう同じコースを複数本契約してくださる方もいます。ここはうれしい驚きでした」
ラクリッチでは、コース内容だけでなく、売り上げ比率もフタを開けてみるまで分からないということか。
開始から4カ月。「こんな人にはラクリッチ」といえるほどのターゲットがまだ定まっていないと岡崎氏は語る。
「“○○な人はラクリッチ”といえるよう、詳細なターゲット選定をしていきたいですね。ユーザーアンケートを実施したり、さまざまなセグメントに対して小規模に広告を打って反応を見たりして、どの層の人たちが喜んでくれているのかを一刻も早く見極めたいです」
現状は、ベンチャー企業の経営者や医師、士業に携わる人など、時間はないけれど可処分所得はあるような人たちをターゲット軍に置いている。
「食べたことのない、ちょっとリッチな料理を食べられるというのがラクリッチの特徴です。箱を開けるときのワクワク感、新たな発見を提供できますし、何より普段は忙しくても、食べたことのない料理が食卓に上がると、それだけでコミュニケーションが生まれます。同封しているバイヤーからの“手紙”も、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです」(岡崎氏)
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