ホラクラシー導入により、従業員からは「今までは『やって』と言われないとできなかった仕事に、自分から声を挙げて取り組めるようになった」「ホラクラシーへの移行によって給料が増えた。これまでは組織の中で空きポジションがないとなかなか給料が上がらなかった」――といった意見が集まる。
他にも、従業員に多くの成長機会を提供できるようになったほか、人事においてもより専門性の高い人材を採用できるようになったという。
「カルチャー改革を含めた組織変革などの取り組みに魅力を感じてくれる人材が増え、ブランディングの観点でも効果が出ているように感じています。従業員からも『今までは接点がなかった人とコミュニケーションを取るようになった結果、成長ができ、サービスや提案の質向上にもつながった』という声をもらっています」
とはいえ、まだスタートして間もないということもあり、ネガティブな意見もある。
「ネガティブな意見は『仕組み』に関する指摘が多いですね。ホラクラシー導入に伴い、いろいろと変更はしているものの、給与体制や評価の方法がもう少し変わらないと、全体で目指すカルチャーは実現できないと考えています。
今後は、従業員への情報発信をより強化していきたいですね。もちろん情報はオープンにしていますが、発信している情報が多すぎて、ちゃんと届いて欲しい粒度・精度で従業員に届いていないように感じています。どうやって伝えていくか、方法の検討やアップデートは、今後さらに注力していきます」(田中さん)
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