不確定な社会情勢の中、日本企業は、従業員の賃上げ要請や世界を先導する技術やサービスを開発するようプレッシャーを受け続けています。また、外資系競合企業の活動や代替サービスの登場などが相次ぎ、常に成長や変化の必要性を問われています。世の中の動きが複雑化する中で、企業が変化し成長し続けるために鍵となる要素の1つが「イノベーション」です。
本連載では、ビジュアルワークスペース「Miro」を運営するミロ・ジャパンの関屋剛氏が、イノベーションに関する記事をシリーズで紹介していきます。
皆さんはリモートワーク中、このような悩みに直面したことはありませんか?
これらの感情は「メンタルブロック」につながっていると考えられます。メンタルブロックとは、業務中に行き詰まりを感じ、業務をスムーズに進められない状態のことを言います。
Miroが実施した調査によると、多くのビジネスパーソンが何かしらのメンタルブロックを経験しています。従業員のウェルビーイングに悪影響を与えるだけでなく、企業に数億円規模の時間損失をもたらしている場合もあるのです。
本記事では、働き方の変化によって深刻さを増しているメンタルブロックについて、調査結果を交えて紹介していきます。
Miroでは、メンタルブロックが仕事にどのような影響を与えているかを理解するため、正社員として働く日本の知識労働者、1984人を対象に調査を実施しました。
その結果、調査対象の79%がメンタルブロックを少なくとも年に数回経験していることが分かりました。また「毎日または毎週メンタルブロックを経験している」と答えた人は29%と、約3分の1が高頻度でメンタルブロックを経験していることが明らかになりました。知識労働者にとって、メンタルブロックは当たり前のように起こっているのです。
調査対象者が「経験している」と回答したメンタルブロックのタイプは次の通りです。
これらのメンタルブロックが起こるタイミングは、「業務の開始時」(39%)と「業務の中間」(37%)が約7割を占めています。「業務の終盤」で感じる人は10%と少数ですが、注目すべきは、15%が「業務のどの時点でもメンタルブロックが起こり得る」と答えていたことです。
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