マツダはこれまでエンジンの可能性をとことん追求してきた。ここ数年はBEVへの取り組みが進んでいないと評価されるシーンもあったが、そうした確固たる姿勢がBEVの真の姿(実際はCO2排出量の削減にあまりつながらないという実情や需要不足など)が露見されるとともに、再評価されつつある。それも業績につながっているのだろう。
トヨタは既存のマスコミ以外のSNSやネット媒体なども含めて、さまざまな評判が世間をにぎわせ、自社のイメージに影響を与えることから、以前よりも情報公開を積極的に行っている。マツダも同様に、発売するまで非公開としてきた新技術を積極的に公開し、市販までの熟成ぶりを楽しませてくれることもある。
モータースポーツの世界でも久しぶりにワークス活動を行い、スーパー耐久選手権でCNF(カーボンニュートラル燃料)やバイオディーゼル燃料の開発、次世代スポーツカーの研究などを他メーカーと“共挑”しながら鍛えていく姿勢を見せている。
先日、トヨタとスバル、マツダの取締役が開いた共同記者会見は、エンジンの未来を感じさせてくれるものだった。マツダに関して言及したのはロータリーエンジンだけだったが、レシプロエンジンについてもさらに開発を加速していくはずである。
そう思った矢先、衝撃の事実が日本の自動車メーカー各社から飛び出した。なんとダイハツ同様の認証試験での不正をトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキ、ヤマハの5社が行っていたことが発覚したのだ。先の共同記者会見での意気込みに対して完全に冷水を浴びせた格好だ。
ダイハツの不正が発覚した時点で、国土交通省から各メーカーに同様の不正がなかったか確認が入ったらしい。それで改めて社内で調査を行ったところ、不正が分かったのである。
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「アジアでBEV出遅れ」は好機になる? 日本車が再び選ばれるようになる理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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