スリッパの売れ行きに手応えを感じているしまむらでは、今後も市場調査やモニタリングを通じてニーズを拾い上げ、改善を重ねていく方針だ。
「どんどん満足度を高めていき、スリッパ市場のシェア1位を取り戻したいですね。『スリッパといえば、しまむら』と言っていただけるような商品に育てていきたいです」(柳澤氏)
日本一のスリッパを目指すにあたり、悩んでいるのは「価格」だという。
「円安が進み、物価の上昇が止まらない現状を踏まえると、来期の販売価格は非常に悩みます。せっかくリピーターが獲得できているなかで価値が下がってしまうと、今後の売り上げ増につながりません。改善を重ねつつもスタンダードタイプの価格は据え置きとしてきましたが、今後どうしていくか慎重に検討しています」(柳澤氏)
しまむらでは、春夏向けのスリッパとして「FIBER DRYさらっとドライスリッパ」、秋冬向けとして「FIBER HEAT(ファイバーヒート)あったかスリッパ」を季節で切り替えて展開している。秋冬向けのスリッパも毎年およそ10万足ずつ販売数が伸びていて、2024年は90万〜100万足の販売見込みだという。
しまむらのスリッパは、どうなるのか。さらなる進化に要注目だ。
ソニーの「着るエアコン」前年比2倍の売れ行き、人気の秘密は?
AOKIの1着8万円「金のスーツ」が好調 「計画比135%」も売れたワケ
8万円を超える「カセットコンロ」が完売 イワタニはなぜ“極”めたのか
「男性用のレース下着」なぜ人気なのか ワコールが販売して分かったことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング