2024年5月、三菱電機の開発したロボットが、パズルキューブを最速で解くプロジェクトにおいて、0.305秒の記録を達成。ギネス世界記録(以下、世界記録)に認定された。
「TOKUFASTbot(トクファストボット)」と名付けられた同ロボットは、若手のエンジニアが発案し、通常業務と並行して1年半をかけて開発。このロボットには同社のFA(ファクトリー・オートメーション)機器と制御技術が使われており、パズルキューブを最速で解くことで自社の「モーターの速さ」を証明することが目的だったという。
世界一の記録を樹立したことで、自社技術の証明ができただけでなく、国内外のメディアで報道されるなど想定をはるかに超える反応があったそうだ。
世間の注目を集めた世界記録の挑戦は、どのように始まり、どんな苦労や反響があったのか。同プロジェクトに関わった5人のうち、3人に取材した。
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