順調に売り上げを伸ばし、Yahoo!ショッピングだけではなく楽天市場への出店もスタート。2013年のプロ野球楽天イーグルス初優勝の際、テレビなどメディアが賑わい出したタイミングで、楽天のトップページの広告を購入。その結果、わずか30分で3000個もの注文が殺到したという。
しかし、喜びもつかの間。在庫がない中での大量受注に対応するため、急いで容器を取り寄せ液を詰めた商品は、届いた時に液が漏れてしまっており、欠陥品となってしまった。「全品回収です。電話にメールが相次ぎ、ノイローゼになった」と浅川社長は当時を振り返る。
この失敗以来、品質管理には特別な注意を払うようになった。「容器に詰めた後、紙を敷いて容器を横にして、一日は必ず置いてから出荷しています」(浅川氏)。
価格設定には、単なるコスト計算を超えた思いが込められている。「この商品を使って手に入れられる価値はどのくらいなのか」「今後たくさんの人が使ってくれるようになった際、もし余ってしまって捨てられると、川や海とかを汚すかもしれない」など、使う人の体感価値や環境面を考慮し、価格を設定しているという。
20ミリリットル1760円、150ミリリットル9900円のスポッとる。同類の商品よりも、あえて高めの価格設定をしたことで「もう少し安くなったらうれしい」というレビューがある一方で、「高いから大切に使います」という声もあり、絶妙なラインを維持しているようだ。
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