そのため、「ムダ」が重要度ランキングでは第3位となる。ムダの削減は、もちろん重要だ。誰も読まない報告資料を2時間かけて書いているなら、すぐにやめるべきである。
ただ、この「ムダ」な作業や取り組みは、意識しなくても削減できる。
例えば、ムダだと思っていても、何となくスマホを眺めたり、家でダラダラとゲームをしたり、テレビを見たりすることはあるだろう。
そのような時間の浪費を、どのように削減したら良いか悩む人は多い。しかし、やるべきことが他にあれば、自然となくなっていくものである。例えば、「5カ月後に資格試験を合格する」と目標を決めたら、ゲームやテレビに費やす「ムダ」な時間は、知らないうちに減っていくだろう。
したがって、不要な資料作成や会議、メール処理があったとしても、やるべきことに焦点を合わせ、その作業を徹底しようとすれば、これらの「ムダ」は消滅していくのである。
次に重要なのが「ムリ」の解消だ。なぜ2位なのか?
その理由は、「ムダ」と違い、意識しないと取り除くことができないからだ。その人が持っている能力や、時間などの与えられたリソースを超える作業を任されてしまった場合でも、ムリをすればできてしまう場合がある。
しかし、それをしてしまうと、体調を崩したりモチベーションが低下したりすることもあるだろう。また、それぞれの行動の「質」が落ちてしまうリスクもある。「ムリ」をしすぎると、さまざまな副作用が出てしまうのだ。そのため、ムリは早めに発見し、解消しなければならない。
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