米ブラックロック、コメダHDを「買い」と見たワケ AI全盛に逆行する真意とは古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/4 ページ)

» 2026年04月15日 08時00分 公開
[古田拓也ITmedia]

筆者プロフィール:古田拓也 株式会社X Capital 1級FP技能士

FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックスタートアップにて金融商品取引業者の設立や事業会社向けサービス構築を手がけたのち、広告DX会社を創業。サム・アルトマン氏創立のWorld財団における日本コミュニティスペシャリストを経て株式会社X Capitalへ参画。


 4月3日、運用資産約14兆ドルの資産運用大手である米ブラックロックは、コメダホールディングス(以下、コメダHD)の株式保有比率が5.28%に達したとする大量保有報告書を財務省に提出した。報告義務発生日は3月31日で、保有株数は約244万株だった。

ブラックロックが株式の大量保有に踏み切ったコメダHD(出典:コメダHDの公式Webサイト)

 ここで注目すべきは、保有目的の欄に記された「純投資」の3文字だ。大量保有報告書における「純投資」とは、経営への関与や支配を目的とせず、純粋にリターンを期待する保有であることを意味する。

 つまり、ブラックロックはコメダHD株を「買い」だと判断した。これは、喫茶店チェーンであるコメダHDのビジネスモデルそのものを高く評価していることを示している。

 半導体、AI、データセンターなど、2026年の東京市場を支配するキーワードを並べてみると、「喫茶店」が入り込む余地はないように思える。

 そんな状況で、なぜ世界最大の投資会社が名古屋発のコーヒーチェーンに目を付けたのか。

 その背景を分析すると、機関投資家が「AIには絶対に代替できない産業」に賭ける姿勢と、日本の「食」が持つ潜在力が見えてきた。

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