日本酒好きの聖地とも呼ばれる同店だが、決して玄人だけの場所ではない。店内には、日本酒初心者向けの工夫がいくつも見られる。
各銘柄には味わいや特徴を説明するテキストが添えられているほか、「今月のおすすめ」を紹介するチラシも用意。知識がなくても、自分に合った1本を選びやすくしている。
「コンビニの良さは、入りやすさにあります。地酒専門店に行くお客さまは、すでに日本酒に興味がある人たちが中心です。でも、当店には日本酒をほとんど飲んだことがない人たちも来店されます。その人たちに日本酒のおいしさを知ってもらうことも、私たちにしかできない役割だと思っています」
店内の総菜を酒と一緒に楽しめる「おつまみ」として買っていく来店客も多いという。こうしたセット買いの背景には、家飲み需要の拡大もある。コロナ禍を経て、飲食店だけでなく、自宅でゆっくり飲むスタイルも定着した。三橋氏によれば、コロナ禍以降は、日本酒の銘柄でも家庭向けの四合瓶の比率が大きく増えたという。
さらに、24時間365日営業というコンビニならではの強みも生きている。飲食店の店主が閉店後に酒を仕入れに来たり、大晦日には正月の酒を求めて多くの来店客が訪れたりする。「酒屋ではなく、セブン‐イレブンだからこそ、できることがある」という逆転の発想が、同店の強さの源泉になっている。
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