2019年に文化庁が行った「国語に関する世論調査」によれば、1カ月に1冊も本を読まない人は47.3%。これは過去の調査結果(2008年は46.1%、2013年は47.5%)と比べても、大きな変化はない。
しかし、「コンビニ書店強化」が進んだ後の2023年度には、この割合が大幅に増えて、2024年調査では62.6%となった。
これにはオーディオブックの聴き放題が普及したことなどもあるだろうが、「コンビニ書店強化」の弊害もある。
「売れない商品」を“死に筋”として排除する、コンビニの徹底したPOSデータ経営によって「売れる本」だけを棚に並べてきたせいで、「本=ネットやSNSでバズっている情報や、社会で話題になっている人の話を印刷したもの」というイメージを世間に広めてしまったのである。
これこそが「本離れ」を招いた主犯だ。2019年の記事でも筆者は、「コンビニの書店強化」が出版文化に及ぼす悪影響を以下のように指摘している。
「書店が生き残るための強み」を殺すことになる。
なぜそう言えるのか、順を追って説明しよう。「潰れる」「消える」といった景気の悪い話ばかりが続く書店業界で、数少ない成長業態として注目されているのが「ブックラウンジ」だ。
有名なところでは、東京・六本木や福岡市にある「文喫」が挙げられる。ここでは平日2750円、土日祝日は3630円(いずれも終日)と、そこそこの料金がかかるが、本も漫画も読み放題、コーヒーやお茶も飲み放題。おしゃれな空間でソファに座ってくつろぐもよし、ワークスペースで仕事をするもよし、というブックラウンジだ。
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