では、働き手が求める「自分の裁量」とは、具体的に何を意味するのか。ワークライフバランスで重視する要素として「休暇と心身の回復」(63%)と「快適な職場環境」(62%)が上位に並ぶ。
世代別に見ると、重視するポイントには違いがある。「適切な業務量と期待値」を重視する割合は、団塊世代の56%に対し、Z世代は41%にとどまる。若手にとって、ワークライフバランスとは、単に業務量を減らすことではないようだ。
斎藤氏によると、若手が特に重視するのは成長実感だという。背景には、成長機会を得て市場価値を高めたいという強い意識がある。
Z世代では29%が、「雇用の安定」につながるものとして「学習・成長の機会や市場価値の向上」を挙げており、他世代よりも高い水準にある。会社に雇用を守ってもらうのではなく、自分の市場価値を高めることで将来の安定を確保する、という考え方が広がっている。
この傾向は、副業への意識にも表れている。Z世代は「サイドハッスル」と呼ばれる自己成長型の副業への関心が高い。副業といっても、必ずしも収入を目的としたものではなく、新しいことへの挑戦やスキルアップ、視野を広げることを目的とした活動を指す。つまり、若手が求めているのは、単に休むための時間ではなく、自分の成長につなげられる時間だ。
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