若手が成長機会を求めている場合、業務量を減らすことが必ずしも配慮になるとは限らない。むしろ、過度な気遣いが退職を考えるきっかけになることもある。いわゆる“ホワイトハラスメント”だ。上司や先輩が部下に対して過剰な配慮から業務のサポートや業務量の調整を行い、結果として成長機会を奪ってしまう状態を指す。
マイナビの調査(2026年)によれば、中途入社1年以内の正社員のうち、この言葉を聞いたことがある人は56.9%と半数を超え、実際にホワイトハラスメントだと感じた経験がある人は13.6%に上った。
具体的には「先輩が先回りしてすべて行ってしまった」「責任のある仕事を一切任せてもらえず、残業は厳禁だから早く帰ってと毎日促されることに、むなしさを覚えた」といった声が寄せられた。従来のパワーハラスメントとは対照的に、配慮のしすぎが問題になるケースが生まれている。
ホワイトハラスメントを経験した人の71.4%が、「今後1年以内に転職活動をしたい」と回答した。未経験者では48.1%にとどまり、経験者のほうが23.3ポイント高かった。マイナビは、経験者ほどスキルや能力を伸ばせる環境を求め、転職を考える傾向がある可能性を指摘している。
企業が「働きやすさ」のために業務量を調整すればするほど、働き手は成長機会を奪われたと感じ、退職に傾く可能性がある。
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