ブックオフの国内事業の売上高は1126億円で、前期比8.0%増だった。けん引したのは、トレカ・ホビーと貴金属・腕時計・ブランドバッグだ。
特に、トレカ市場が伸びており、日本玩具協会によると、2025年度のカードゲーム・トレーディングカードの市場規模は3384億円で前年度比11.9%増と玩具市場全体(1兆1664億円)の3割近くを占める。ブックオフでも、既存店のトレカ・ホビーの買取額は同22.4%増えた。
売上構成比で見ると、トレカ・ホビーは前期の21.1%から23.4%に上がり、書籍(21.3%)を上回った。創業以来の主力だった書籍が、構成比で首位の座を譲った。
とはいえ、書籍の売り上げが落ち込んだわけではなく、3.7%増えている。2025年の紙の出版物の推定販売金額は9647億円で前年比4.1%減(出版科学研究所)と新刊市場が縮む中でも伸びた。要因は、新刊の値上げに合わせて買取価格と販売価格を見直し、単価が上がったためだ。
ただし、書籍の買取額は前期比2.8%減で、仕入高に占める構成比は13.2%。売上構成比では2位だが、買取では4位にとどまる。この差は、数年先の品ぞろえに影響する可能性がある。
売り上げを構成する商品の変化もあり、ブックオフでは売り場の刷新を進めている。2026年5月期は、既存店71店を改装し、トレカやホビー、アニメグッズの売場を中心に増床した。新規出店した直営店6店のうち3店は、大型店の「BOOKOFF SUPER BAZAAR」だ。
6月25日にオープンしたBOOKOFF SUPER BAZAAR豊中三国店(大阪府豊中市)を訪れてみると、720坪の店内入り口正面には衣料品、その両隣に本とブランド雑貨、奥にホビー、おもちゃやフィギュア、家電が配置されていた。トレカは最奥に位置し、対戦スペースが隣接。売り場の広さでいえば、本はいまも主役のひとつという印象だったが、「本のブックオフ」という旧来のイメージと異なるレイアウトと品ぞろえだった。
国内ブックオフ事業は、戦略的な退店を進めたこともあり、直営店の数(366店)は2022年5月期末と同じだ。一方で、4年の間に売り場面積は8.7%広がり、1店舗当たりの売上高は35%増えた。店舗数ではなく、1店舗当たりの売り場を大きくし、商材を拡大して書籍以外の商材が稼ぎ頭へ変化している。
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
ドトールVS.コメダ なぜ好調? 店舗数だけでは分からない「強さ」の違い
日高屋と幸楽苑、なぜ好調? 「ちょい飲み」と「ロードサイド」、似た者同士でも道は別
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング