ブックオフは1990年、神奈川県相模原市に1号店を開いた。1994年に中古のCD・ビデオ、2000年にアパレルと、扱う商材を増やし、2009年には複数の商材を集めた大型店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」を始めた。
取り扱う商材が増えているが、何を置くかは誰が決めているのか。同社は「個店を磨く」という考え方を掲げており、地域や客層に合わせて、店ごとに売り場をつくっている。
その取り組みの成果は、品ぞろえに表れている。例えば、熱田国道1号店(名古屋市)は、プラモデルの売り場が充実し、茅ヶ崎駅北口店(神奈川県茅ヶ崎市)は、海から2キロという立地を生かし、サーフボードが並ぶ。BOOKOFF DCM上磯店(北海道北斗市)には、ミニ四駆のコースが設置されている。
店ごとの違いは、商材だけではない。三宮センター街店(神戸市)では、客からの問い合わせをきっかけに銀歯の買取を始めたところ、開始から2カ月半で100個以上が持ち込まれたという。社長の堀内康隆氏は同社の採用サイトで、スタッフが売り場を磨いた結果、地域の客から「うちの地元のブックオフっておもしろいよね」と言われるようになったと語る。
直近の出店にも、個店主義の考え方が見える。7月に開いたイオン吹田店(大阪府吹田市、約330坪)はホビー、トレカ、本、レコードの売り場を広げ、9月のイオン福岡東店(福岡県志免町、約270坪)はデジタル家電を強化した。同じく9月には、アパレルに特化した「BOOKOFF FASHION 武蔵境連雀通り店」(東京都武蔵野市)も開いた。
中期経営方針の「本を中核商材に地域に合わせた商材拡張」とは、こうした積み重ねを指す。
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