ゲオは、リユース分野の競争が激しくなっているとした上で、商品の仕入れ(買取)の量と質の確保が業績に影響を与える可能性を指摘する。リユース店の品ぞろえは、客から買い取った商品で決まる。競合が増えて奪い合いになるのは、商品を買う客よりも、商品を売る客だ。
では、ブックオフはどうやって商品を確保したのか。2026年5月期の既存店の仕入高は前期比10.2%増と、前期の0.4%増から大きく伸びた。ただ、買取を利用した客数は0.4%増とほぼ変わらない。売り手の数を増やしたのではなく、1人当たりの買取額を増やした形だ。
1人当たりの買取額が伸びた背景には、店ごとの売り場づくりがあると考えられる。地域の需要に合わせて特定の商材の売り場を厚くすれば、「あの店はこのジャンルに強い」と認知され、その商材を売りたい人が集まりやすくなる。商材に詳しい店員がいれば、値付けもしやすくなる。こうした売り場の強さが、買取の強さにつながる構図だ。
また、ブックオフは買取の入り口も広げてきた。24時間365日受け付ける買取ロッカー、査定が終わるとスマホに通知が届き店頭で待たずに済む「おまかせ買取」、コンビニなどへ持ち込んで発送する買取サービスは、利用件数が10万件を超えた。
アプリには買取価格を事前に調べる機能があり、会員数は2026年5月末で1046万人に達した。2026年5月期は査定・買取管理システムを拡充し、価格管理機能も刷新している。
ユーザーとの接点はブックオフ事業だけではない。百貨店などに入る買取窓口「hugall(ハグオール)」を中心とするプレミアムサービス事業は、仕入高が前期比123.4%と3年連続で過去最高を更新した。百貨店の外商部門や銀行・金融機関との提携を広げ、仕入高100億円を目標に掲げる。
仕入高の伸びの大半は、トレカ・ホビーと、貴金属・腕時計・ブランドバッグの2つのジャンルによる。金の参考小売価格(田中貴金属工業、税抜きの月平均価格)は、2025年5月の1グラム当たり1万5349円から、2026年5月には2万3560円に上がっており、相場が上がれば持ち込まれる品の単価も上がる。
ゲオもセカンドストリートを中心に出店を拡大し、売り手との接点を広げている。店の数が売り手を集める力になる。集め方は違っても、両社が競うのは「売り手」の獲得だ。
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