2010年のデジカメ界はすごいことになってきた。なんといっても、ソニーである。コンパクトデジカメ界を裏面照射型CMOSセンサーで席巻し、デジタル一眼界を「NEX」で襲ったのだ。
NEXはソニーの新しいミラーレス一眼シリーズ。一応「α」の一族だが、使った感じはサイバーショット(を超快適に進化させたもの)に近い。αとサイバーショットの両方から特徴を持ってきた製品である。
・写真で見るミラーレスα「NEX-3」「NEX-5」(操作インタフェース編)
・写真で見るミラーレスα「NEX-3」「NEX-5」(外装編)
・ソニー、「Eマウント」のクリエイティブ指向ビデオカメラを秋発売
一番の特徴はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しながら、小さくて軽いこと。極限まで小さい。特にNEX-5はこれでもかというくらいエッセンスを凝縮したデザインだ。
どのくらい小さいか。ちょいと比較写真。まずはNEX同士。
NEX-3の方が普通のレンズ交換型カメラっぽい。NEX-5は「よくぞここまで」感ただようボディだ。
次にマイクロフォーサーズ一眼(パナソニック「DMC-GH1」)と比べてみる。
NEX-5の方が撮像素子が大きいためマウント径も大きいのだが、その分ボディがいかに小さいか分かる。今回は手元にあったGH1で比べたが、「DMC-GF1」やオリンパス「E-P1」と比べてもNEX-5は充分に小さい。
コンパクトデジカメとも比べてみよう。
やはり小さい。わざわざボディ下部に凹みをつけて「ここまでこだわってコンパクトにしたのだ」という開発者のメッセージが感じられるよいボディだ。それでいて三脚穴はしっかり光軸上にあるのもよい。
小さくするには何かを捨てなきゃいけない。大事なのは何を捨てたか、だ。NEX-5はEVFと内蔵ストロボ、それにアクセサリシューとモードダイヤルとボディ内手ブレ補正を捨てた。逆に、3インチ液晶モニタとそのチルト機構は死守した。この薄さでモニタがチルトするのは素晴らしいのひとことに尽きる。
そのおかげで、カメラとしての性格が際だった気がする。しかもホールディング性は意外によく、屋外でも液晶が見やすいなど、よくできているのだ。
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