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キヤノン、1.5型センサー搭載のハイエンド「PowerShot G1 X」を展示2012 International CES(1/2 ページ)

» 2012年01月13日 22時36分 公開
[小山安博,ITmedia]

注目はAPS-Cに迫る大型センサー搭載の「PowerShot G1 X」

 2012 International CESの会場でキヤノンは、デジタルカメラの新製品を展示している。デジタル一眼レフ並の大型撮像素子を採用した「PowerShot G1 X」、小型ながら10倍ズームレンズを搭載した「PowerShot ELPH 520 HS」、カラーバリエーションが豊富な「PowerShot ELPH 110 HS」の3製品だ。

photo キヤノンブース

 同社コンパクトデジカメの最上位機種となるPowerShot G1 Xは、1.5型という大型のCMOSセンサーを搭載した高級機。1.5型CMOSセンサーの縦横サイズは18.7×14ミリであり、同社のデジタル一眼レフ「EOS 60D」のAPS-Cサイズセンサーが22.3×14.9ミリなので、それに迫る大型撮像素子を搭載していることになる。有効画素数は1430万画素で、画像処理エンジンにはDIGIC 5を採用する。

photo 「PowerShot G1 X」。ボディは大ぶりでレンズもデザインも迫力がある
photo 本体背面。直線を強調したデザイン。液晶サイズは大きく、ボタンも多いので操作はしやすいだろう
photo 本体上部。モードダイヤルと露出補正ダイヤルが一体化しているほか、動画専用ボタンもある
photo 液晶は可動式で、横に開き、上下に回転する

 レンズは光学4倍ズームレンズで、焦点距離は28〜112ミリ(35ミリ換算時、以下同)、F値はF2.8〜F5.8。14ビットRAWの撮影が可能なほか、1080pのフルHD動画撮影機能も搭載しており、Gシリーズの伝統としてマニュアル撮影機能も充実している。液晶は3.0型92.2万画素のバリアングルタイプを採用する。

photophoto 同じPowerShot Gシリーズである「PowerShot G12」との比較

 本体サイズは116.7(幅)×80.5(高さ)×64.7(奥行き)ミリ、約492グラム。米国での販売開始は3月で、価格は799ドル。

 PowerShot ELPHは、国内モデルではIXYとして販売されているブランド名で、新機種となるPowerShot ELPH 520 HSは、1/3型CMOSセンサーを搭載したのが特徴。PowerShot G1 Xと対極に位置する小型の撮像素子を搭載したが、それによってコンパクトながら高倍率のズームレンズを搭載可能としている。

photophoto コンパクトながら高倍率ズームレンズを搭載したPowerShot ELPH 520 HS。コンパクトなため、ボタン数は限られ、露出補正やマクロなどのボタンで構成される十字キーが独特の形になっている

 本体サイズは87.1(幅)×53.9(高さ)×19.2(奥行き)ミリ、約155グラムと手のひらに収まるコンパクトサイズながら、35ミリ換算28〜336ミリの光学12倍ズームを実現した。F値はF3.4〜F5.6。センサーの有効画素数は1010万画素、映像エンジンDIGIC 5を搭載。背面液晶は3.0型46.1万画素で、HD動画の撮影機能も搭載している。米国では3月の発売で、価格は299ドル。

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 PowerShot ELPH 110HSは、カラーバリエーションが豊富なコンパクトデジカメ。ブラック、レッド、ブルー、グリーン、ピンク、シルバーの6色が用意されている。

photophoto カラーバリエーションが豊富な「PowerShot ELPH 110HS」

 撮像素子は有効画素数1610万画素CMOSセンサーを搭載し、映像エンジン「DIGIC 5」を組み合わせる。レンズは24〜120ミリの光学5倍ズームレンズ。レンズのF値はF2.8〜F5.9。背面液晶は3.0型/46.1万画素。本体サイズは93.2(幅)×57(高さ)×20(奥行き)ミリ、約135グラム。米国での発売は同じく3月で、価格は249ドル。

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