今年3月、オリンパスは同社マイクロフォーサーズの最上位製品「OLYMPUS OM-D E-M5」を発売しました。手のひらに収まるコンパクトなボディに、5軸対応の手ブレ補正機能や、144万画素の電子ビューファインダー、可動式の有機ELモニタなどを凝縮した多機能なカメラです。
ボディは、1970〜90年代に発売されたフィルムの一眼レフ機「OM」シリーズを思わせるクラシカルなデザインを採用。非常にコンパクトなので、一見するとミニチュアカメラのような雰囲気を感じますが、外装の質感は高く、適度な剛性感もあります。そのうえ、キットレンズやアクセサリー類を含め、システム全体が防じん・防滴に対応。雨天などの悪条件でも安心して使える心強さがあります。
個人的に最も気に入ったのは、3型という大きな有機ELモニタを採用し、しかもそれが上下に可動するチルト式であること。オリンパスのマイクロフォーサーズ機では、昨年発売した「E-PL3」に次いで2台目のチルト式モニタ搭載機になります。
有機ELモニタは、斜め方向から見ると画面が緑色がかって見える点が少々気になりましたが、チルト可動を利用して真正面から見た場合の視認性は良好です。屋外/屋内を問わず、被写体をくっきりと確認できます。下の写真のようなハイポジションやローポジションからの撮影を、無理な姿勢にならずに行えることはチルト可動式ならではです。
既存モデル「E-P3」と同じく、タッチパネルに対応していることもポイントです。各種の設定を直感的に変更できるほか、タッチした画面上の被写体に素早くピントを合わせたり、タッチによってAF合焦と同時に撮影を行うことができます。
一方、ボディをしっかりと支えて撮影したい場合や、強い日差しによって有機ELモニタが見えにくくなるシーンでは、電子ビューファインダーが役立ちます。144万画素の液晶を組み込んだファインダーで、こちらも十分な見やすさを確保しています。有機ELモニタとの切り替えは、アイセンサーによる自動またはボタンによる手動で行えます。
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