マニュアルフォーカスについては、ピントの追従性を改善した上で、電子ビューファインダーや背面液晶でピントを合わせる際に、そのライブビュー表示に開放側の絞りを使用し、被写界深度を浅くして画像を表示することで、ピントの山をつかみやすくしたという。
また、マニュアルフォーカスの際に、背面のコマンドダイヤルを押すと「アシスト機能」が作動して画像の部分拡大が表示されるが、その倍率は従来の「倍率10倍」に加えて、「倍率3倍」を選べるようになった。コマンドダイヤルを左右に回すことで、「倍率10倍」と「倍率3倍」の切り換えができる。10倍では大きすぎてかえってピントを判断しにくくなることもあるので、倍率を適宜切り換えながら作業すると便利だろう。
3つ目の大きな改良は、画像の書き込みと処理のスピードの向上させたこと。書き込み速度は、従来比で最大2倍になったという。スピードクラス10のSDHCメモリーカードを使ったテストでは、画質モードRAW+FINEの場合、12コマまで途切れずに高速連写でき、その12コマの書き込みにかかった時間は約28秒だった。また、再生については1枚を撮影した後、カメラ内の処理が終わるまで再生できない現象を改善している。
そのほかの変更点としては、メニュー内のISO感度設定に「AUTO(6400)」を追加したことや、ファインダー使用時にインジケーターランプを消灯するようにしたこと、夜景など暗いシーンの撮影時に撮影画像を見たままの雰囲気を保つようにしたことなどが挙げられる。いずれも使い勝手を高める改善であり、X-Pro1ユーザーにとってうれしい進化といえる。
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