何しろ赤ちゃんはかわいい。かわいいものをよりかわいく撮る。シチュエーションを作ったり、「さあ撮るよ撮るよ」と構えて撮るのではなく、日常の可愛い瞬間をさりげなくさくさくと切り取る。
そんな話をデジタル一眼で。
赤ちゃんをきれいに撮りたいと思ったら、最低でもハイエンドコンデジ、できればデジタル一眼が欲しいところ。
赤ちゃんを撮るときの鉄則。
まずストロボは使わない。顔をアップでストロボで、とかは最悪。目によい影響を与えないといわれているし、撮られる方もいきなりバコッと強い光が出たらびっくりする。発光禁止にすること。これは基本。
で、赤ちゃんを撮るといってもいろいろなシチュエーションがあるわけで、まずは「赤ちゃんの顔をとにかくかわいく撮るって話」から。
それには2つのポイントがある。
ひとつは、かわいくふんわり撮るには「逆光」もしくは「半逆光」で撮るべしということ。
もうひとつは、明るい単焦点レンズを用意すべしってこと。これには2つの効果がある。ひとつは明るいレンズで絞り開放で撮るとやわらかくふんわり仕上がること。もうひとつ、赤ちゃんを撮る場所というと室内だけど、外に比べるとどうしても暗いので明るいレンズの方がシャッタースピードを上げられるから。
でも、逆光で普通に撮るとこうなる。
当然逆光なので顔が暗くなるのだ。そこはもう思い切りプラスの露出補正をかける。次は+2の補正をかけた場合。
逆光なので背景は白い。顔は直接光が当たってないのでほわっとなる。レンズは明るい単焦点なので目元にだけピントがあってそれ以外はほんのりぼける。それでいい。
これは最初に撮った写真なので表情が硬いけど、まあ普通は親が撮るのでこんなことはないはず。
ちょっと顔が赤っぽいのは、外光と部屋の照明のミックスで撮ったから。これはもう撮影する部屋の都合なのでなんともいえないけど、窓が大きくて明るい部屋なら電灯は消しちゃっていい。
そして慣れてくるとこんな感じになる。
背景がボケると部屋が多少散らかっててもバレないという隠れたメリットもあります。
ばりばりの逆光じゃなくてもOKで、半逆光でも十分。顔に光が当たると陰影がついてくっきりしちゃうけど、そうなってなければやわらかくなるのだ。
逆に顔に光が当たる順光だとこんな感じになる。当然背景が顔より暗くなるので暗めの場所に顔がくっきりという感じで、逆光写真と比べてもらうと違いがよく分かるはず。
お次はちょっと離れて全身を。
赤ちゃんを撮影させてくれたおうちが都合のいいことに白基調の家具を揃えていたので、明るい背景となりました。
背景は大事。
外でも同様、逆光気味でプラスの補正でふわっととるとかわいく撮れる。実際、外でベビーカーに乗せて散歩するときは、陽射しがあたりすぎないようフードをつけたりするわけで、写真を撮るからといって顔に陽射しを当ててまぶしい思いをさせるくらいなら、フードを使ってちょっと日陰にしてやってプラスの補正でふわっと撮る感じでいい。
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