春は桜、秋は紅葉。
というわけで紅葉の季節がやってまいりました。2014年は紅葉が例年よりやや早いようで、標高が高い土地でなくても色づき始めているもよう。
今回は長野県は小諸駅前にある懐古園まで紅葉を求めて電車でガタゴトとカメラを持って行ってきたのでその写真を中心に。
懐古園へ行く前に、紅葉撮影時に注意したいことをいくつか。
まず、ホワイトバランスはオートにしない。カメラのオートホワイトバランスは機種によってクセが違うので一概にはいえないけど、とあるハイエンドコンデジで撮った紅葉写真をどうぞ。オートで撮ったもの。
なんとなく寒々しくて、紅葉の色がちょっとイメージと違って紫がかってる。ホワイトバランスを曇天にセットしてみた。
もみじの赤が朱色っぽくなり、秋らしい色に。このくらい違うのだ。紅葉を撮りに行くときはオートホワイトバランスにお気を付けを。ホワイトバランスは太陽光にし、必要に応じて曇天や日陰を使うという感じでいくのがおすすめ。
お次に気にしたいのは露出。
紅葉を明るく撮るか渋く撮るかはもうケースバイケースなのだが、もみじの赤い色をより濃く、妖しく艶やかに出すには少し暗めがいい。青にしろ、赤にしろ、明るすぎると色が淡くなる。濃い紅葉を出したいときは露出をアンダー目にするとよい。背景が暗い場合は特にそうだ。
これは暗い背景に陽射しの当たった紅葉という状況なので、より強くマイナスにしてる。
逆にわざとプラスに補正して背景を白く飛ばし、明るく幻想的な紅葉にすることも。これはこれで楽しい。
大事なのはその場でどういう写真に仕上げたいかをイメージすることなのだ。
3つ目は光の当たる方向。これはとても大事。「紅葉は裏から撮れ!」という人もあるほど。
晴れた日に裏から撮ると光が透けて葉脈がくっきりとでてきれいなのだ。この透明感は表からではなかなか出せない。常に光の方向を意識して撮りたい。
そんなわけで、紅葉の名所を求めて、長野県小諸市にある懐古園へ行ってきた。
信州といえば蕎麦である。よってそば屋を背景に1枚。
観光写真的紅葉である。さらにぐぐっと寄ってみる。構図の半分を真っ赤にして背景にそば屋であることがかろうじてわかる程度に暗くいれてみた。その方が紅葉真っ只中感が出るというものだ。
懐古園といえば城跡である。小諸城の跡。城といえばお堀。もともと天然の要害だった土地に縄張りしただけあって、谷が深くて素晴らしい。
小諸城址の濠は「紅葉谷」と呼ばれているようで期待して行ったのだが、さすがに深い谷すぎて日当たりが悪いのか、真っ赤にそまるにはちょっと早かった。
でもマイナスの露出補正+曇天のホワイトバランスで秋らしい谷を見せてくれる。橋の上から広角で。
その橋がこちら。黒門橋。
橋の様子を説明する写真ならこれでいいけど、もうちょっと紅葉の季節らしく撮りたいよね、というわけで、前景に紅葉が入る場所を探し、撮り直したのがこちら。
少し望遠にして紅葉にピントを合わせ、橋をぼかして人通りがない瞬間を狙ってみた。前景に紅葉を持ってくるってのはありがちだけど効果的。
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