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「EOS 70D」をEOS 7Dユーザ目線で評価する(4/5 ページ)

» 2013年09月26日 11時38分 公開
[野村シンヤ,ITmedia]

 そのほかにも70Dは最新カメラとしての機能が満載されている。

 Wi-Fi機能を搭載しているので、スマートフォンとも簡単に連携して画像をやり取りできるし、バリアングル液晶モニターはタッチパネルを採用しているので、直観的な操作も可能。タッチ操作はタイムラグもなく反応してくれるのでイライラすることもないし、画像再生時はピンチイン・ピンチアウトで縮小・拡大できるのもいい。

 連写合成機能も強化されており、4枚の写真を重ねてノイズとブレを軽減させる「手持ち夜景」をはじめ、白トビや黒ツブレを防ぐ「HDR逆光補正」、さまざまな写真を重ね合わせる「多重露出撮影」など、表現の幅も広い。

 70Dは入門機的な側面もあるので、機能がわからないうちは「シーンインテリジェントオート」、つまりは最新の全自動モードに任せておけばOKだ。誰でも簡単キレイに写真が撮れてしまうので、一般的なコンパデジカメやエントリークラスのデジタル一眼あるいはミラーレスからのステップアップを考えている人でも大丈夫だ。

photophoto Wi-Fi機能が搭載されたおかけで、いろいろなデバイスと簡単に画像のやり取りができる(写真=左)、数枚の写真を重ねて合わせて合成する多重露出機能も搭載。重ね合わせは最高9枚まで可能(写真=右)

 EOS 70Dは非常に完成度の高いカメラであり、前モデルである60Dはともかく、それ以前のフタケタEOSあるいはEOS Kissシリーズからの買い換えを考えている人へはかなりオススメできる機種といえる。あと、筆者のように7Dの後継モデルを待ち望んでいるのにモヤモヤしている人にとっても、選択肢としてはかなりアリだろう。今回はあまり試せなかったが、動画撮影機能もかなり強化されているのもポイントだ。

 また、購入を決めた場合は、STMやUSMといった静音性に優れ、合焦速度の速いレンズを同時に揃えるのがいいだろう。70Dの性能をフルに発揮できるのでオススメだ。

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