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» 2013年11月28日 11時29分 公開

カシオの“ある意味、9眼”「EX-10」で遊ぼう (2/2)

[ITmedia]
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 搭載する撮像素子は1/1.7型 有効1210万画素 裏面照射型CMOSセンサーで、ここに35ミリ換算28〜112ミリ相当(光学4倍) F1.8-F2.5の明るいレンズを組み合わせる。1/1.7型/有効1210万画素といえば、スペックだけで言えばキヤノンの「PowerShot G16」などと同等で、レンズはオリンパスの「STYLUS XZ-2」と同スペック。描写についてはこれら高級コンパクトに比肩すると考えていい。

 ボディは180度上方まで展開するチルト式液晶の搭載もあってか、光学4倍ズームモデルとしてはやや厚め。重さはさほどではないが、レンズ一体型のコンパクトデジカメというよりも、ミラーレスカメラにパンケーキレンズをつけた感じに近いサイズとなっている。レンズバリアは内蔵しないが、自動開閉式のレンズキャップが付属するのでそちらを装着しておけばいい。

photophoto

 大振りなボディではあるが、操作インタフェースはシンプル。上面には撮影モードダイヤルと電源、ズームレバー一体型のシャッターボタン。背面には再生ボタンや録画ボタンが用意されている。鏡胴周りに各種の値を構えたままで操作するコントロールリングが用意されているのも、この価格帯の製品として標準的な装備といえよう。

 前面に配置されているボタンはサブシャッターで、単純なシャッターボタンとしてはもちろん、連写やセルフタイマーなどの機能を割り当てることもできる。ただ、割り当て可能なのはシャッターに関する機能のみで、いわゆるマルチ機能ファンクションボタン的には利用できない。

 背面液晶は3.5型(92万画素)と大きく、スマートフォンで写真を見るような感覚で撮った写真の閲覧を楽しめる。タッチパネルには非搭載。画面が大きいだけに撮影・再生のいずれにおいてもタッチ操作は有効と思うので、ここはちょっと残念だ。Wi-Fiも搭載しており、アプリ「EXILIM Remote」をインストールしたスマートフォンへの画像転送やリモート撮影に対応している。

photo 背面液晶は180度回転するので、自分撮りも容易

 撮影機能としては基本的にEXILIMシリーズを踏襲しており、フルオートの「プレミアムオートPRO」は快適に利用でき、デジタルフィルタ(本製品での表記は「アートショット」)の数も多い。新たに搭載したフィルタ「宙玉」では宙に浮かぶ球体に周りを写し込ませたような写真を撮れる。

photo 「宙玉」での撮影例

 光学4倍ズームのコンパクトデジカメとしてボディが大柄なのはマイナスと言わざるを得ないが、プレミアムブラケティングは使っていて面白い。ただ、ブラケティングの組み合わせによっては効果の幅がやや地味に感じられるのも事実。もっと派手な効果となるブラケティング設定が用意されていてもよかったように思える。

 とはいえ、デジタル処理によるバリエーション増ではなく、あくまでも写真的なニュアンスが異なる写真を撮れることから、写真表現の奥深さを知るきっかけにもなることは間違いない。「シャッター1発で高画質」ではなく、「シャッター1発で好画質」を目指したという、同社の新たな取り組みの今後に期待したいと思わせる製品だ。

photo プレミアムオートPROにて。1/1.7型 有効1210万画素のセンサーと35ミリ換算28〜112ミリ相当 F1.8-F2.5の組み合わせだけに余裕が感じられる F3.2 1/60秒 ISO80
photo アートショット「モノクロ」
photo デジタルズームを併用すると最大448ミリ相当までとなるが絵は荒れる。荒れた状態であえてアートショット「モノクロ」で撮影して粒状感を増してみた
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