例えばオリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」はF1.8と明るいのに細くてコンパクトで軽く、背景がほどよくボケるので、ポートレートを撮るのにいい。望遠ズームもパナソニックの「LUMIX G VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH.POWER O.I.S」なら90-350ミリ相当ながら全体に細くて軽い。それにズーミングしても全長が変わらないわ電動ズームだわ、軽くて小さくて安い割に写りはよいわで、DMC-GM1に望遠レンズをつけるのならこれがお勧めだ。
で、最後にキットレンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」だ。
キットレンズの焦点距離は35ミリ換算で24〜64ミリ相当となる。広角には強いが望遠側はやや短い。スナップ向けカメラというDMC-GM1の性格や求められるレンズの大きさからすればほどよい焦点距離だ。このレンズは沈胴式で、使うときは手で回して繰り出してやる必要がある。
少々面倒だが、ただ回すだけなので(他沈胴式レンズにはボタンを押しながら回さねばならないものもあるが、それがない分ちょっと楽)慣れればなんということはない。さすがにハイエンドのレンズに比べると解像力などで劣るが、この大きさ・軽さにしてはしっかりしており、歪曲や周辺光量落ちもよく補正されている。
フォーカスリングを持たないため、MF時は背面のロータリーダイヤルでピント合わせを行うが、タッチAFやピンポイントAF機能も搭載しており、普段はAFで十分だろう。AFはLUMIXらしく高速で快適だ。連写も最高で秒5コマ(連写中のライブビューなし。電子シャッター時は秒10コマ)と十分な速度を実現している。
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