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第171回 夜景とイルミネーションと雰囲気の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)

» 2013年12月13日 12時36分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

引いてダメなら寄ってみる

 うちの近所の駅ビルにでっかいツリーが毎年飾られる。これ、肉眼で見るとキレイなのだけど、写真に撮るといまひとつ冴えない。

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 そういうときは、ぐっと寄ってみる。

 このツリーのポイントはどこかな、というと、実はいろんな飾りなのである。ボールやリボンや花が細かなLEDに照らされているのがいいのだ。そこにフォーカスである。絞りを開いて背景に他のイルミネーションがボケて入るようにしてぐぐっと迫る。

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 高感度に強いカメラならISO感度を上げて望遠でよるのもいい。望遠にすると背景の丸くぼけたイルミネーションが近くに見えて、華やかになる。

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 同じように引いて撮ったり寄って撮ったりと工夫してみるべし。

 ちなみに、引いて撮るとこんな感じの場所。

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 よく見ると各木の根元に動物がいる。そこにぐぐっと寄ってみた。内側のLEDが光ってて明るいので、手持ちでも十分撮れる。

photophoto 明るめに撮れば、LEDが目立たない

 このとき、少し明るめに撮るのがポイント。そうしないと、白い動物(この場合はくまさん)の中のLEDひとつひとつが見えちゃってちょっとアレなのだ。

 イルミネーションはボカして背景に、というパターンでもう1枚。ちょうど、もみじの葉が数枚枯れずにいたので、そこにフォーカスして背景にイルミネーションを置いてみた。

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 これもまたひとつのイルミネーション写真だ。

 ライトアップされた木や草花も見逃さないように。

 木を下から青く照らして幻想的な雰囲気を作ってる並木を歩いてたら、その足下にすすきを発見した。青く光ってるすすきって実はカッコよくないか、ということでそちらを撮ることに決定。

 背景にイルミネーションをボカして入れてみたら、イルミネーションの光が強くて肝心のすすきが目立たない。

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 そういうときは、背景にボカしたイルミネーションを入れつつ、すすきの青さが目立つような(つまりすすきの背景が暗くなるような)角度を探して撮る。

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 幻想的な青いすすきのできあがり。

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