三共消毒は、住まいにかかわるあらゆる“困った”を解消すべく「住まいのコンシェルジュ」ブログを開設した(関連記事)。
これらは、顧客と企業とのコミュニケーションをブログ機能を使って図ろうとする例だ。そして、これとは別に、企業と労働者との間を結ぶサービスもある。
パソナテックは3月17日、エンジニアのキャリア創造サポートブログ「あすなろBLOG」をオープンした(関連リンク)。あすなろBLOGは、20代後半から30代のエンジニアをターゲットにしており、月間利用者数5000名、15万PVを目指すという。
NTTマーケティングアクトが運営するビジネス特化型SNS「キャらリア」は3月20日、企業の平均月収や年収などの就業条件をマップ表示可能な「業界年収マップ」、そしてビジネスパーソンの自己の適性や適職を診断できる「適性・適職診断」の新サービス提供を開始した(関連記事)。
さらに、主に企業向けのブログツールのASPサービスも広がりを見せている。
スカイアークシステムは3月6日、Movable Typeのブログシステムを用いた企業向けWebサイト構築の新サービス「EasyCMS」を提供開始(関連記事)。これまでに多くの中小企業で躊躇されていたWebサイトによる情報配信を活性化させる狙いがあり、本年度に100社の導入を見込んでいるという。
3月10日にはドリームネッツが、ブログの情報を集約するポータル機能を搭載したブログシステム「ドリームブログ・ポータルエンジン」ASPサービスの提供を開始した(関連記事)。
また、企業とブログユーザーを結ぶものとしてはアフィリエイトがある。これも一般化してきたが、新しいアフィリエイト関連サービスがスタートしている。
NTTレゾナントは3月1日、ブログサービス「gooブログ」とオンラインストア「NTT X-Store」を利用したアフィリエイトサービス「gooアフィリエイトβ」の実証実験を開始した(関連記事)。登録は無料。
クロスネットワークスが運営するランキングポータルサイト「ランキングジャパン」は3月30日、スターマークが運営する、RSSを利用したアフィリエイト連動型サービス「コンテンツRSS」とのサービス連携を行った(関連記事)。
前者は実証実験で、後者はRSSとの連動型であるが、ブログとアフィリエイトがユーザーの中で密接に結びついてきたことが、このようなサービスの開始に一役買っていると言えるだろうか。ただし、ブログを閲覧する側からすれば、過剰なアフィリエイトブログは興ざめなもの。この境界線をどこに置くのかが、今後の課題といえるだろう。あまり歓迎すべきではないが、pingサーバ側で受信制限をするなどの動きがあるかもしれない。
また、ブログを軸にした企業再編が行われているのも注目だ。
ブログエンジンは3月10日、サイボウズとの資本提携に伴い、CEOおよびCOOを新たに任命すると同時に、今後の成長に向けた新戦略を発表した(関連記事)。
そしてGMOインターネットは3月15日に行われた取締役会において、同社が運営するブログサービスに付随関連する営業資産を会社分割し、GMOメディアホールディングスを4月1日に設立することを発表(関連記事)。
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