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» 2007年07月24日 07時00分 公開

アイティセレクト特選事例:ユニクロが求めたデータ分析の要とは? (2/2)

[アイティセレクト]
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大規模データをドリルダウンする

 一方、マーチャンダイジング、商品計画、生産計画といった現場での業務執行者に対しては、商品の販売管理、在庫管理および店舗効率運営に関する情報が、BIツールを活用した形で提供される。

 「業務を執行する各部門においては、売り上げ、粗利、在庫に関わる数値から、販売チャネル別、部門別、色やサイズ別などの切り口によってデータを参照し、必要に応じてマイレポートの形で情報を共有することが可能になります。また、年間販売点数4億点、1億3000万にのぼるジャーナルを検索するといった、大規模なデータを参照したドリルダウン型の利用にも対応しています。これをストレスなく実行できるように、個別のチューニングも施しています」とユニクロの業務システム部部長の中野啓太氏は話す。

ユニクロ 業務システム部部長 中野啓太氏

 中野氏は、ユニクロのように、数多くの商品数を持ち、全世界の拠点をカバーする企業にとって、MicroStrategyは最適なBIツールだと語る。

 「ブラウザベースで閲覧できるため、クライアントへの閲覧ツールのインストール作業が不要であること、また、利用方法に関する問い合わせが導入1カ月後には収束するなど、高いユーザビリティを持っている点は評価しています。さらに、各国語に対応していることから、各拠点で使用されるレポートは、メニューは英語、データは現地語で示すといった活用が可能になるほか、グループ全体のアクセス制御を日本での集中管理体制によって実現。これをほぼ1名で担当することができるという運用性の高さも見逃せないポイントです」

 MicroStrategyは、エンタープライズBIのコンセプトを掲げ、経営層から現場レベルまでの迅速な意志決定と実行を可能とする共通の数値実績管理を実現することが可能だ。さらに、柔軟な分析ニーズや誰もが視覚的に活用できるインタフェースの実現などが、迅速な導入と効率的な運用環境を実現している。

 一方で、中野氏は次のように指摘する。「業務システムでは、BIによる参照系システムが軽視されがちな傾向がある。また、参照系システムには正確な数値が求められることから、最初から数値をしっかりと検証できるエースの投入が必要。また、利用者の信頼性獲得のためにも参照系のシステムレスポンスは重要といえる。これらを解決することが、効果的なBI導入につながります」

 ビジネスを変革させ、競争力を高めるためのツール(道具)として、ユニクロにおけるBIの活用はさらに進化することになる。

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