最終回 SourceForge.jpを使いこなそうSourceForge.jpではじめるオープンソースプロジェクト(4/4 ページ)

» 2007年09月07日 02時33分 公開
[安井 卓,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

トラッキング項目ごとの設定

 トラッキングに関しては、各項目ごとに管理権限を設定できます。「ユーザーを以下のトラッキングに加える」の項目で、そのユーザーをトラッキングに加えます。ここでユーザーを加えておかないと、トラッキング上でそのユーザーに仕事を割り当てられません。

 加えたいトラッキング項目を選択して、「トラッキングに加える」をクリックすると、選択したトラッキング項目にユーザーを追加できます。トラッキング項目は、ブラウザにもよりますが、[Shift]や[Ctrl]キーを使って選択することで、複数選択できます。すべての項目に加えるときは、「すべてのトラッキングに加える」をチェックするだけでOKです。

 すると、権限設定エリアにトラッキング項目ごとの設定項目が入ります(画面4)。「Technician」は、そのトラッキング項目の仕事を割り当てられることができます。また「Admin」は、トラッキング項目の設定を変更したり、仕事の割り当ての変更をしたりできます。

画面4 画面4 トラッキング項目ごとの設定

コンパイルファームを使ってみよう

 sf.jpでは、ソフトウェアをコンパイル・実行できる「コンパイルファーム」を用意しています。作成したソフトウェアがターゲットとなるOSで動くかどうかテストしたり、バイナリを配布するために、そのターゲットでコンパイルしたりできます。現在、sf.jpでは以下のコンパイルファームターゲットを提供しています。

  • [x86] Linux 2.4 (Debian GNU/Linux 4.0)
  • [x86] NetBSD 2.0
  • [amd64] Linux 2.6 (Debian GNU/Linux 4.0)
  • [ppc] Mac OS X 10.2

 コンパイルファームにログインするには、cf.sourceforge.jpにsshでログインします。すると、どのターゲットを利用するか選択する画面になります(画面5)

画面5 画面5 コンパイルファームのログイン画面

 ここでターゲットを選択すると、コンパイルファームが利用できます。コンパイルファームに必要なコマンドやライブラリが入っていない場合は、sf.jpのサポートに要求を出してください。その際、サポート要求のカテゴリは「コンパイルファーム」と設定してください。

最後に

 10回にわたって、sf.jpの利用方法を解説してきました。この連載で解説した内容だけでもsf.jpを活用できると思いまが、sf.jpにはここで解説していない機能・利用法がまだまだたくさんあります。これ以上のことは、sf.jpのサイトドキュメントをご覧ください。

 sf.jpで開発をしているソフトウェアは日々、増え続けています。sf.jpから素晴らしいソフトウェアが生まれる日を楽しみにしています。それでは、Happy Hacking!

関連キーワード

オープンソース | SourceForge


著者プロフィール

安井 卓

VA Linux Systems Japan(株)/ Debian Project


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ