千葉県佐倉市、VMwareで約50台のサーバを8台に 4000万円のコスト削減に

千葉県佐倉市は、各担当課に設置していた業務サーバをヴイエムウェアの仮想化製品で集約した。5年間で約4000万円のコスト削減効果を見込んでいる。

» 2008年10月27日 08時08分 公開
[ITmedia]

 千葉県佐倉市は、ヴイエムウェアの仮想化製品「VMware Infrastructure 3」を採用し、庁内の業務サーバを統合した。製品の導入を手掛けたネットワールドが10月23日に発表した。

 同市では、セキュリティの強化のため、各担当課に設置していた業務サーバを、情報システム課が一括管理できるようにしようとしていた。庁内にVMware Infrastructureのテスト環境を構築して検証を実施。2007年度に導入を始めた。

 現在、財務会計/人事給与系/福祉関連のシステムやファイルサーバなど約50の仮想サーバが、8台の物理サーバ「VMware ESX」上で稼働している。DNSやドメインコントローラーなど更新時期が近づいているネットワーク関連のサーバも仮想化環境に統合している。ゲストOSには、Windows 2000 Server、Windows Server 2003/2008、Linuxなどを含む。

 同市は、市内8カ所の保育園向けの業務ソフトをインストールしたWindows XP端末も仮想化した。保育園の職員は、各保育園の端末から庁内のサーバで稼働する仮想デスクトップ環境にRDP(Remote Desktop Protocol)で接続し、業務ソフトを利用できる。

 サーバの集約によりハードウェアのコストを5年間で約4000万円削減できるという。1カ所で集中的に管理できるため、運用管理費も大幅に削減できるとしている。

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