エース損害保険は帯域のトラフィックを圧縮するモジュールを導入した。ネットワークの遅延による業務への支障を改善できた。
エース損害保険は、ブルーコートシステムズの帯域制御装置「PacketShaper」のトラフィック圧縮モジュール「PacketShaper Xpress」を導入し、利用可能な帯域を従来の約3倍にした。導入を担当した日商エレクトロニクスが11月6日に発表した。
エース損害保険は全国に28の支店や事務所をかまえる。業務開始直後などにWANの利用が増加し、各支店や事務所からデータセンターのサーバへアクセスが集中していた。WANの遅延が生じてレスポンスが低下し、業務に支障が出ていたという。
この問題を解決するため2007年夏ごろ、すでに自社で使用していたPacketShaperの更新と同時にトラフィック圧縮のモジュールを追加。PacketShaperXpressはPacketShaper間でデータ圧縮トンネルを自動的に構築し、トンネルを通るトラフィックを最大10倍圧縮できる。アプリケーションごとの帯域管理も可能。圧縮によって増加した利用可能な帯域を制御して重要なアプリケーションに十分な帯域を確保できる。
メールサーバやファイルサーバ、インターネットのアクセスが早くなったという評価が同社の社員から報告されているという。
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