セイント・ジョセフ病院、アクティブRFIDタグで血液や薬品の品質管理を向上24時間監視体制を整備

温度センサー付アクティブRFIDタグを冷蔵・冷凍庫に設置し、格納している薬品や血液の品質を管理するシステムを、米St. Joseph Hospitalが構築した。

» 2009年01月14日 15時22分 公開
[ITmedia]

 米St. Joseph Hospitalは、数十メートルの長距離で交信できる電池内蔵型のICタグ「アクティブRFIDタグ」を活用した温度管理システムを構築した。薬品や血液を格納した冷蔵庫の温度データを定期的に集めることで、温度管理の効率化につなげるのが狙い。システムを提供したNECが1月14日に発表した。

 同システムは、温度センサー付アクティブRFIDタグを冷蔵・冷凍庫に設置し、格納している薬品や血液の品質を管理するもの。タグで集めた温度や状態、位置情報は、ナースセンターや医務室のPCのWebブラウザからリアルタイムに確認できる。設定した温度のしきい値を超えるとアラームが鳴る仕組みで、異常事態にも即座に対応できる。

 St. Joseph Hospitalでは、血液バッグ、臓器、患者の病理検査結果などの温度を、看護師や薬剤師が温度計で計測していた。品質のデータを24時間リアルタイムに把握できるシステムを構築したことで、医療現場の安全性の向上にもつなげられたという。

 米国では、医療機関で扱う冷蔵・冷凍物質の品質を保持するために、温度管理の厳格な基準が設けられており、看護師や研究者、薬剤師などが温度計で温度を確認するのが一般的という。

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