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» 2009年01月15日 11時30分 公開

「2009 逆風に立ち向かう企業」NEC:企業のIT投資削減はあくまでも緊急避難、攻めに行く (2/2)

[聞き手:伴大作, 浅井英二,ITmedia]
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製造系のシステム将来像

ITmedia 日本の中心的な産業である製造業のシステムについて、将来像をお聞かせ下さい。

安井 基幹系のシステム構築、あるいは更新をする場合、すぐにコンサルタントを利用しようとしますが。当社の経験では、方法論ではコンサルタントの方が確かに優れていますが、彼らは実際の製造現場を知りません。その意味で、自社のSEへの期待が大きいです。

 問題は価値にどうつなげるかです。SEが築き上げてきた数多くの経験、ノウハウをナレッジベース化し、価値を高める必要があります。提供の形態はSaaSになるかどうかまでは分かりませんが、サービス化して次のビジネスのステップとして踏み出したいと思っています。今後のITの人員構成とか海外展開を含め、顧客がシステムを構築をする上で、集約化、共通化、サービス化は避けられません。クラウドに代表される共通サービス化の中で、これまでのSEの経験が新しいシステム構築に必ず必要になります。

ITmedia 将来計画について、かなり具体的な像をお持ちのようです。

安井 一昨年、社長の指示で各部門の代表者、40歳代前半の若手メンバー十数人を集め10年後の世界を描かせる勉強会を立ち上げました。われわれが持てる技術を前提としていますが、先程から述べた一連のNECの方向性はこの議論を通じて出た結果であり、技術融合、業際の消滅などを考慮しています。ITとネットワーク技術を使って、サービスをしていく新たなモデルが出来上がるでしょう。中期的な未来を見据えたNECのビジネスのあり方についての試行錯誤の結果です。

ITmedia これまでNECではどんなことを担当していましたか。

安井 部門の立て直しなど、どちらかというと地道な仕事をしてきました。それ以前は電力会社とか社会インフラを担う会社を担当していました。プロトコル開発に従事していたこともあります。そのころは「絶対に止まってはいけない」制御系のシステムを担当していました。

 携帯電話の開発に携わったこともありました。これは本当に面白かったです。ゼロから回路設計をし、LSIに焼くというのはすごい仕事だと思いました。技術屋冥利に尽きる仕事です。採算性などの問題もありますが、現場の技術者は目を輝かせて仕事をしていました。

 2009年は大変厳しい年になるのが目に見えています。これを乗り切るには「ワンNEC」として、NECの力を結集するのが不況を乗り越えるための舵取りで必要だと考えています。

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