NYLUGミーティングの出席者たちは、システムのルートへアクセスする方法や、Google開発者たちが意図しなかったこと、例えばDebian Linuxシステムを追加するなど、Androidに取り組むためのさまざまな手法についても議論をスタートさせた。Android携帯はDebianをインストールしたり、カスタムファームウェアを利用するようには設計されていない。しかし開発コミュニティでは、それらを実現する方法が既に考案されている。システムのルートへアクセスすることで、開発者はブートロードをアップデートしたり、カスタムファームウェアをインストールすることが可能になる。ルートへ到達するためにはAndroid OS RC29か、それ以下のシステムが必要になるが、それらはいくつかの開発サークルで入手可能だという。
ルートにアクセスし、カスタムファームウェアを実行する理由はさまざまだ。例えば、バグフィックス、スプラッシュ画面の変更、DebianやBusyBoxなどのアプリケーションのインストール、役に立つカーネルモジュールの追加、あるいはマルチタッチやティザリング機能の追加などがある。
グプタ氏はNYLUGのプレゼンテーションで、Linuxコミュニティに開発者の大集団が存在することから、「GoogleがAndroidのベースとして、Linuxを選択すると信じている」と述べた。さらに同氏は、Androidプラットフォームの注目すべき機能をいくつか取り上げ、Android Cupcake開発ブランチによる新機能とバグフィックスを紹介した。GoogleはAndroidのコード開発をパブリックおよびプライベートブランチで進めている。「Googleによると、新しい、未発表のハードウェアやドライバなどをサポートするためにプライベートブランチを維持しているという」と同氏。
グプタ氏によると、プライマリ開発プラットフォームは、Ubuntu Linuxの32ビットおよび64ビット版(32ビット版が好みだという)、そしてMacOS X環境だ。開発者はAndroid Developer Phone 1(ADP1)も入手すべきだという。ADP1はT-Mobileだけでなく、他のサービスでも利用できる。
さらにグプタ氏は、Androidコードをノートブックで実行できるようにするx86ブランチについても開発者は考慮すべきだとしている。
なお携帯電話関連ニュースとして、NeoWinが報じたところによると、Googleは「Mobile World Congress」でiPhone向けのオフラインGmail機能のデモンストレーションを行ったという。
ノベルのデベロッパーリレーション担当副社長で、オープンソース「Mono」プロジェクトの創始者であるミゲル・デ・イカザ氏は、Android G1上で実行するMonoに関する記事をブログに掲載した。
1ポンドの福音とならなかった超音速旅客機「コンコルド」
Android G1のWebブラウザ利用は危険――パッチ適用までEditorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.