Sun、クラウドコンピューティング市場に本格参入

Sunがオープンプラットフォーム「Sun Open Cloud Platform」を基盤としたサービスで、クラウドサービス市場に参入する。

» 2009年03月19日 07時30分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsは3月18日、同社主催の開発者向けイベント「CommunityOne」において、クラウドコンピューティング市場への参入を明らかにした。

 Java、MySQL、OpenSolaris、Open Storageをベースとした、オープンクラウドフラットフォーム「Sun Open Cloud Platform」を発表。また新クラウドサービス「Sun Cloud」の立ち上げ計画も明らかにした。Sun Cloudは、当面は開発者、学生、新興企業を対象とする。

 Sunは「Open APIs」のコアセットを公開。パブリックレビューとコメントを求めるとともに、ほかのクラウドサービスがSun Cloudと互換性を持てるようにする。また開発者はSunが提供するプリパッケージの仮想マシンイメージ(VMI)を利用して、Sun Cloud向けのアプリケーションを開発することができる。

 Sun Cloudの中心となるのは「Sun Cloud Storage Service」と「Sun Cloud Compute Service」で、今年夏に提供を開始する予定という。また同社はSun Cloud構築に必要な技術などをまとめたブループリントを作成して公開し、顧客が独自でクラウドを構築できるようにする計画という。

 Sun Cloud Compute Serviceの中核は、同社が今年1月に買収したQ-layerのVirtual Data Center(VDC)で、OprnSolaris、Linux、Windowsなど、クラウド内のすべてのOSで動作するアプリケーション向けの統合インタフェースを提供。またSun Cloud Storage Serviceは、WebDAVプロトコルをサポートし、AmazonのS3 APIと互換性を持つオブジェクトストアAPIをサポートする。

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