米Yahoo!決算、78%の減益――5%の人員削減を発表12月に続き再度レイオフを実施

キャロル・バーツCEOにとっての最初の四半期は、景気後退の影響を受け売上高は13%減、純利益は78%減。バーツCEOは最大5%の人員削減を発表した。

» 2009年04月22日 07時33分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!が4月21日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、景気後退と為替の影響を受けて売上高は前年同期比13%減の15億8000万ドル、純利益は78%減の1億1800万ドル(1株当たり8セント)だった。非GAAPベースの営業キャッシュフローは4億900万ドルで、前期の業績予測通りとなった。

 同社は全社での最大5%の従業員を削減すると発表した。向こう2週間以内に該当従業員に通達する。人員削減以外のコスト削減努力も続けるとしている。

 売上高は、為替変動のほか、広告からの減収、比較ショッピングサイトKelkooの売却、ブロードバンド、VoIP、音楽サービスなどの受取手数料の低迷の影響を受けたという。

 直営サイトでの広告収入は8億7200万ドルで、前年同期比10%減。検索広告が3%、ディスプレイ広告が13%それぞれ減収となった。提携先サイトからの広告収入は同16%減の5億110万ドルだった。売上高を地域別にみると、米国では9%減、米国外の売り上げは23%減だった。

 トラフィック獲得コスト(TAC)を除く売上高は11億5600万ドルで、前年同期を14%下回った。

 キャロル・バーツCEOは「当社も景気後退の影響は免れないが、入念なコスト管理により前期予測通りの営業キャッシュフローを維持することができた。オンライン広告市場が回復すれば、当社は安定することを確信している」とコメントした。

 今後の見通しについては、第2四半期の売上高を14億2500万〜16億2500万ドルとみている。

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