「Google Apps Sync」にOutlook検索を無効にするバグ――MSが警告レジストリ書き換え

Googleがビジネスユーザー取り込みをねらってリリースしたGoogle AppsとOutlookの同期ツールをインストールすると、Outlookのメール検索ができなくなる。

» 2009年06月18日 07時43分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月17日、米Googleが9日にリリースしたOutlook向けプラグイン「Google Apps Sync for Microsoft Outlook」をインストールすると、Outlookの検索機能が無効になってしまうとして、公式ブログでユーザーに注意を呼び掛けた。

 Google Apps SyncはGoogle AppsとMicrosoft Outlookのデータの同期を可能にするOutlookのプラグイン式ツールで、Google AppsのPremierまたはEducationエディションのユーザー向けに提供されている。このプラグインをインストールすると、Google Appsのメール、カレンダー、連絡先をOutlookで利用できるようになる。

 Microsoftによると、このプラグインが1つのレジストリキーを書き換えてしまい、その結果「Windowsデスクトップサーチ」でのすべてのOutlookのデータのインデクシングと検索ができなくなるという。このバグは、問題のプラグインをアンインストールしただけでは修復できず、レジストリキーの変更が必要として、その方法を公式ブログで解説している。

 またGoogle Apps SyncはOutlookとHotmailの同期ツール「Microsoft Office Outlook Connector」にも影響する。Outlook Connectorを使っているユーザーがGoogle Apps Syncをインストールすると、再起動時に「幾つかの機能が無効になる」というエラーメッセージが表示されるようになる。これもGoogle Apps Syncがレジストリを書き換えた結果だが、エラーメッセージに「Yes」と答えれば、Outlook Connectorがレジストリを修復し、問題なく機能するようになる。

 MicrosoftはGoogleにこの問題について連絡し、現在共同で問題解決に取り組んでいるという。

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