富士通、JAバンク兵庫からスマートフォン1000台規模を受注渉外業務の効率化に

富士通は、JAバンク兵庫から顧客訪問や集金などの渉外業務に活用するためのスマートフォン端末を1000台規模で受注した。

» 2009年08月14日 12時22分 公開
[ITmedia]

 富士通は8月14日、JA兵庫信連(JAバンク兵庫)から1000台規模のスマートフォン端末や連携システムの構築案件を受注したと発表した。JAバンク兵庫では顧客訪問や集金などの渉外業務にスマートフォンを利用する。

 受注したのは、スマートフォン端末「F1100」と全国統一電算システム「JASTEM」と連携するためのシステム。JAバンク兵庫は、貯金や貸し出し、顧客情報の管理、担当者の訪問スケジュール管理などの渉外業務用端末にスマートフォンを導入し、JASTEMと連携させて業務効率化やコスト削減を図るのが狙いとなる。

利用イメージ

 従来の渉外業務では、担当者が専用ハンディーターミナルと携帯電話の2つの機材を持ち歩いて顧客訪問を行っていたが、スマートフォンに移行することで専用ハンディーターミナルの機能と通話機能を1つの端末に集約できる。

 具体的な利用シーンでは、まず県内14カ所のJAおよびJA兵庫信連の各担当者が顧客訪問の前にJASTEMから顧客情報や訪問スケジュールなどをF1100に取り込む。訪問先では集金額の内容や結果を端末に入力し、Bluetoothで連動するモバイルプリンタも利用して受取書の発行や融資返済のシミュレーションなどを行う。帰点後は業務結果を端末からJASTEMに転送して反映させる流れとなる。

業務での運用イメージ

 端末を紛失した場合や盗難被害にあった場合の情報漏えい事故に備えるため、F1100には管理者が遠隔操作でデータを削除する機能やデータの暗号化、指紋認証なのセキュリティ対策機能を実装した。

 富士通とJAバンク兵庫ではJASTEMとF1100の相互接続検証を7月に終了し、システム構築に着手する。2010年1月ごろにはF1100を1000台規模で運用する計画。JAバンク兵庫は、渉外業務以外にも社内業務システムや電子メールシステムとF1100の連携も検討している。

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