日本オラクルは、ジェクシードコンサルティングおよび日本HPと協業し、4カ月で導入できる月額98万円のERPパッケージ製品の提供を開始する。
日本オラクルは9月2日、中堅・中小企業向けのERPパッケージ製品の提供を9月3日に開始すると発表した。ジェクシードコンサルティングおよび日本ヒューレット・パッカード(日本HP)と協業し、短期で安価に導入できるパッケージ製品を開発した。
新たに提供するERPパッケージの名称は「GC Smart オールインワンパッケージfor Accounting」。一般会計、買掛/売掛/固定資産などを管理できる会計システムを構築できる。
日本の商慣習に対応し、手形や振込といった追加機能や帳票のテンプレートを備えているため、一般的なERPパッケージを導入した場合に必要なカスタマイズのコストを減らせる。またシナリオ一覧、処理フロー、プロセス定義書、セットアップ定義書、オペレーションマニュアルなど、ERP導入に必要な各種ドキュメントも併せて納品する。
GC Smart オールインワンパッケージfor Accountingは、日本HP製のサーバ「HP ProLiant DL380 G6」に、日本オラクルの中堅・中小企業向けERPパッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」とジェクシードコンサルティングの短期導入サービス「GC Smart for Accounting」を組み合わせたもの。
パッケージ製品には、「JD Edwards EnterpriseOne 9.0」会計スイート 10ユーザーライセンス、導入コンサルティング、導入テンプレート、仮想化サービスの活用を含む「JD Edwards EnterpriseOne」の環境構築、OSや開発に必要なソフトウェアのライセンス――などが含まれる。
通常、JD Edwards EnterpriseOneの導入には最低3台の物理サーバを必要としていたが、パッケージ製品に含まれる仮想化サービスを活用することで、1台のサーバでもシステムを稼働、運用させられる。具体的には、JD Edwards EnterpriseOneをMicrosoftの仮想化プラットフォーム「Hyper-V」上で稼働させる。
システムの導入は最短4カ月で可能。JD Edwards EnterpriseOneを80社以上に導入した実績を持つコンサルティング会社のジェクシードコンサルティングのノウハウを用いることで、ユーザー企業が独自で導入する場合に比べてコストを約半分に抑えるという。
価格は日本オラクルの支払いプラン「Oracle Financing」を活用すると月額98万円。ジェクシードコンサルティングがパッケージ製品の販売を担当する。
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