Google、IEを“Chrome並みに”改良するプラグイン「Chrome Frame」リリースIEでもGoogle Waveを満喫できる

オープンソースのプラグイン「Google Chrome Frame」をインストールすると、IE6でもHTML5ほか最新Web技術を使ったサイトを表示できるようになる。

» 2009年09月23日 18時47分 公開
[ITmedia]

 米Googleは9月22日、MicrosoftのInternet Explorer(IE)をHTML5ほか最新Web技術に対応させるプラグイン「Google Chrome Frame」のβ版をリリースした。Google Codeのサイトから無料でダウンロードできる。Windows XP SP2およびWindows Vista上で稼働するIE6、7、8に対応する。

 現在Webブラウザ市場で最もシェアが高いのはIEだが、最新のWeb技術を完全にサポートしておらず、「Google Wave」のような先端技術を駆使したWebアプリケーションの開発者はIEに対応するために多大な労力を費やしたり、最新技術の採用を断念している。Googleはこうした現状を改善し、開発者を助ける目的でChrome Frameを開発したとしている。

 開発者はアプリケーションのコードに「<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">」というメタタグを追加するだけで、高速なJavaScriptエンジンHTML5のオフライン機能、CSS Layoutといった最新のオープンソースのWeb技術をIEで稼働させることができるという。このタグを入れておくと、IEユーザーがChrome Frameをインストールしている場合、自動的にIE上でGoogle Chromeのレンダリングエンジンが稼働する。

 9月30日に10万人にプレビュー公開される予定のGoogle Waveでは、IEを使ってログインすると、Chrome Frameをインストールするか、IEではなくGoogle Chrome、Safari 4、Firefox 3.5のいずれかを使うよう促すウィンドウが表示される。

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