「Atom Developer Program」ではAtom搭載デバイス向けアプリの開発から販売までをサポートする。対応OSはMoblinとWindowsで、DellやAcerがアプリストアの開設を表明している。
米Intelは9月22日、同社の情報端末向け省電力プロセッサ「Atom」搭載デバイス向けアプリケーションを開発するISVや開発者を支援するプログラム「Atom Developer Program」のβ版を立ち上げたと発表した。まずはNetbook向けアプリの開発から販売までをサポートするフレームワークを提供する。将来的には小型端末やスマートフォンにも対応する計画だ。
開発を支援するため、近いうちにSDKをリリースする。同SDKは、OSはMoblinとWindowsに、ランタイム環境はJRE(Java Runtime Environment)とAdobe AIRに対応しており、MicrosoftのSilverlightにも対応する予定。プログラムに加入する開発者は、ほかの開発者やISVが開発したツールやアプリケーションモジュールを直接ライセンス購入することもできる。
また、アプリケーションを販売するルートを開発者に提供するため、OEMメーカーなどに対してAtom専用のアプリストアを開設するためのフレームワークを提供する。各社のストアでアプリを販売するには、開発者はIntelのサイトにアプリを登録する必要がある。登録アプリはIntelの審査を経てアプリストアで販売され、収益の7割が開発者に分配される。アプリケーションだけでなくコンポーネントを登録することもでき、ほかの開発者がこのコンポーネントを利用してアプリを作成し、そのアプリが売れた場合、売り上げの一部がコンポーネントの作者に入る仕組みになっている。
Dell、Acer、ASUSなどのメーカーがアプリストアを開設すると発表した。
Atom Developer Programへの参加はβ段階の現在は無料だが、年会費99ドルになる予定。
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